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ロゴマーク・デザインの起承転結

 

文章における展開や構成をあらわす起承転結の型で、
ロゴマークにおけるデザイン表現を説明します。
起承転結という構想の型は、ロゴマークの表現にもあてはまります。


ロゴマークの表現力は「転」の意外性にかかっています。
転の意外性の強さが、人の興味・関心を惹きつけ、意識の流れをつくりだすからです。
カタチの起承転結の詳細は、以下の通りですが、
視覚の特徴的なことは、すべてが、目に触れたとき、一瞬に、起こることです。


まずは、4つのファクターを知っていただいた上で、
その後、デザイン事例にあてはめて具体的に説明していきます。

1_起、縁を起こす力
2_承、承け入れられる力
3_転、意外性
4_結、結論

1_起、縁を起こす力
  関心、興味は、ビジネスの起点となります。
  例え一瞬であっても、美しさや、面白さは、人の心をとらえる力があります。
  いわば記憶にこびりつく刻印になります。
  また、英語の「interest(興味・関心)」は、利益という意味があるほどです。


2_承、承け入れられる力
  表現する意図や狙い、ターゲットにおいて
  求められているイメージが合っていることです。
  気に入る、という言葉があるように、感じられる全体的フィーリング、
  気分があってこそ、人の気持ちに入り込み、つながることが出来ます。
  気分的牽引、気分的懐柔といえるかもしれません。

3_転、意外性
  意外な切り口で、企業の魅力、そのビジネスの核心を
  露出させる表現力です。そこには、発見や、面白さ、
  洞察の確かさ深さで、人を感心させ、共感させることもできます。
  この転の強さが、そのまま起の強さもうみだします。

4_結、結論
  転の奥から見えてくる本質をいいます。
  真意・誠意という意識や、理念・ミッションという意欲のリアリティーを、
  結は、気づきをともなって、人に示すことができます。

起と、結も、転の力から引き出されます。
そして承は、転の焦点をイメージとして的確に描きだす働きを担います。
それは、ターゲットの目を的確につかまえる力をうみだします。

 

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 起承転結のデザイン事例(1)

デザイン事例は、全国チェーン・メガネトップの子会社で
メガネフレームの製造会社「キングスター社」のロゴマークです。

なにか、人の心をつかむもの、目にひっかかるもの、
好感をうみつつ、「転」という意外性が効いていて、
興味や関心の対象になるロゴマークです。

それにあたるのが、「キラキラしている瞳」です。
そのキラキラが「KingStar」です。
それは、素敵な眼鏡やメガネフレームをしている人の目の輝きを表し、
商品がもたらすもの、キングスター社が意識しているものの正体を描いています。

ようするに、商品から生みだされる充実した生活を意識しているという
企業姿勢の表現になっています。商品が欲しい人はいないそうです。
人が求めるのは、その商品が生みだしてくれる生活や充実感なのですから。

 

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星のある瞳が、転であり、起であり、結をうみだしています。
その起承転結の詳細は以下のとおりです。
 
起_キラキラの瞳です。
承_表現内容と違和感のない、魅力的なイメージするために
  英字書体の選択や、シンボルカラーなどカラーリングをしています。
転_王様の星が、瞳の中の星になっているギャップです。
結_瞳の中の星、つまり意欲的に輝く人を連想させることです。
  Kingは、主役という意味として、輝きの意味を強めています。

 
このシンボルの表現内容として構想された要約と連想も説明します。
要約・要点は、意欲的に生きる人の瞳に輝く星です。
ロゴマークは事業内容である眼鏡とのつながりから、目の輝きを星として連想しています。
人生という自分の世界、つまり王国というべきものを、自分で支配できる人、
人に依存しない自分のある人、主役としての「KingStar」を構想しています。

 

下図はロゴマークの要約と連想の構造図です。

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 起承転結のデザイン事例(2)

株式会社クロノスインターナショナル、イベントプロデュース会社です。
全国的に知られる「大道芸ワールドカップin静岡」はクロノスインターナショナル社の
プロデュースです。

このロゴマークは、
クロノスインターナショナル社の提案力を表現しているデザインです。
その提案は「低予算でも経済効果の波及」です。
そして、街をステージにする「街の活性化」も謳っています。

ロゴマークは、大道芸という、どこでも気軽に咲ける野の花として、
喜びと感動の拍手を咲かせることで、その地に、実り、利益をもたらすという
表現内容です。それは、繁華街、商店街でのイベントとしての経済効果を
表現しています。「大道芸ワールドカップin静岡」では、4日間で200万人、
44億円の経済効果という数字がでています。

それは、大地を豊かに耕すクロノス、
ギリシャ神話にでてくる農耕神が咲かせた花であることを示し
社名の意味とつなげています。

 

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喜びと感動の拍手が咲くれつする、これが起承転結の「転」になっています。
この「転」は、花と炸裂という対極の組合せによる意外性です。
それが、興味や関心としての「起」をうみ、感動の炸裂によって人を集め、
開催地を豊かにする「結」へと結びます。

起_何か楽しい出来事が起きたイメージです。
承_暖色系グラデーションでカラフルな楽しいイメージをつくり
  英字書体はスタンダードと動きのある斜体にして確かさと楽しさをつくっています。
転_花と炸裂のギャップです。
結_花が咲くことで、大地を豊かに耕す、その摂理を支配する
  クロノスという農耕神を構想しています。

このシンボルの表現内容として構想した要約と連想も説明します。

要約は「咲くれつする花」です。拍手ではげしく動く両手の指が、
ぶれて10枚の花びらとして弾けるように咲いているイメージを連想して、
中央の色の抜けている花芯は、手のひらから、弾け出る音として構想しました。


カタチが、カタチ以上のものに触れているとき、企業の目指すものや想いにつながる時、
真のコミュケーションパワーを発揮してくれます。

 

下図はロゴマークの要約と連想の構造図です。 

 

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